結城紬製作工程

ひとすじひとすじの糸に込められた作り手の深い愛情とひたむきな心


  

【染色】

無地や縞の糸の染色は一般的に染料を入れた釜で煮詰めることで行われますが、絣糸は左の写真のような「たたき染め」により染色されます。

たたき染めは、絣糸を色むらなく縛った糸と糸との間まで十分に染料を染みこませるため行う技法です。たたき染めの際にたたきすぎてしまうと縛った糸の中にまで染料が染みこんでしまい、逆にたたきが足りなければ十分に染料が染みわたらず、色むらができてしまいます。こうなってしまった絣糸は使用できなくなってしまいますので、その加減が非常に重要な作業です。また、絣糸と縛った人によってもたたく回数が変わってくるので、経験も非常に重要な要素となります。

染料は現在では絣が緻密になってきたことや、堅牢度(対光性等)が高いといった理由により、科学染料が主に用いられます。

しかしながら、藍などの天然染料は非常に根強い人気を誇り現在でも天然染料による染色も行われています。


【筬通し/機巻き】

この工程はつむぎ糸を機織り機に載せるための作業です。筬はたて糸を絡まないようにする道具で、680の目があり、これにたて糸を上糸と下糸の2本ずつ矢筈(やはず)というヘラで通していきます。その後で、男巻にたて糸をしっかり巻きつけ、機織り機に取り付けます。



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