結城紬普及プロジェクト
もう少し詳しく話しますと、僕の会社は色々な商材を卸す仕事をしてまして、全国に販売して貰う代理店さんがおられます。
その関係上、色んな土地へ赴くことがあるのですが、その中で栃木県の小山市というところにも行かせて貰いました。
織り元さんたちは、土地柄と職業柄とても素朴で温かみのある方々ばかりでした。その中でも特に親しくなった織元さんの工房を兼ねたお宅には、何度ももお邪魔させて貰い、その度に歓迎して貰ったものです。
親しくなった織り元さんから、結城紬の冷えた現状を徐々に聞くことになりました。そして今では、食べていけなくなってはた屋(織元)を辞めていく家も多いとか。
そういう状況の中で「なんとか結城紬を売って下さい」と頼まれてしまったのです。
着物?結城紬?
それまで結城紬さえ知らなかった僕たちです。
「そんなことできまっかいな(大阪弁)」と当初は荷が重すぎてお断りしたのですが、着物業界となんの所縁もない僕たちのベンチャー企業みたいなところしか、彼ら(織元)が考えている販売システムは構築出来ないとのお話を聞きました。
彼ら(織元)の考えは、旧態依然とした問屋制度を覆す産地直売のようなお客さんへ出来るだけ流通マージンをかけない販売システム作りです。
当然考えればわかることなのです。
商品を取り扱う問屋、卸、商社などが数多くなればなるほど中間マージンが多くなり商品の値段は高くなる。
逆に、作り手から最短経路で渡る商品は安くなる。
着物業界という流通は、実は何百年前に作られた流通機構をほとんどそのままで今も流通が起こっているらしいのです。
その結果として「着物は高いもの」という既成概念が出来上がってしまった。
実際、何重もの工程を経て作り出される結城紬というのは確かに特殊の技術と気が遠くなるような作業工程を考えれば、それも当然なわけですが流通構造を変えることで現状の市価の三分の一程度にはなるわけです。
この日記では、そういう着物の新しい流通作り、その中で見出した結城紬の素晴らしさ、そしてそれらは今を生きている僕たちが後世に伝え残していかなければならない大切な日本の伝統文化なんだということ。
そういうことをメッセージとして、ここからお伝え出来ればと思っています。
どうぞ、着物文化の伝承に多くの人の理解をお願いします。
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